恩師の悲報  告別式

先日、恩師の 北内みつ子先生が急逝しました。

 

私にとって、恩師であり、恩人であり、第二の母親的存在でした。

 

北内先生は、私が初めて美容室で働いた店のオーナーでした。

以来、私は先生を慕い、先生も私の事を息子の様に可愛がってくれました。

一緒に働けたのは、約2年ですが、美容の技術だけに限らず、

大切な事から、オバサントーークまで、色々教えてくれた人でした。

転職しても、

『辻くん、山菜のてんぷらを作るから、今度の休みにいらっしゃい』

『知り合いがママしているスナックがあるから行きましょう』

など、色々とお誘いをいただきました。

 

私が前職で幹部になり、忙しくなった数年間は、美容室の近くに寄った時に

顔を出すくらいしか出来なかったのですが、2年前に病気になった事を知り、

積極的に会える機会をつくりました。

先生の家にお邪魔し、お茶をしたり、かつての仲間を連れていったりなど。

電話の回数も増えました。

 

独立の決意を伝えた際には、

『私には、1年後、2年後の楽しみではなく、3ヶ月・6ヶ月後の楽しみが必要なの。

辻くんのお店に行くのを、一つの楽しみにして、生きる希望にするわ』

と笑顔でエールをいただきました。

 

独立を伝えたのが2010年8月ですが、2011年4月のPULAオープンには、

北内先生とその娘の亜実ちゃんが来店してくれました。PULA第一号のお客様として。

先生は、本当に8ヶ月後のオープンに来てくれたのです。



ですが、それが先生との最期のお別れになりました。



急逝の知らせが入り、通夜の前日、ご自宅にお邪魔し、先生に今までの感謝を

伝え、最期のお別れの時間をゆっくり過ごしました。

娘の亜実ちゃんは、『辻くんが来ればお母さん喜ぶと思って、色々な人が自宅に

来てくれているよ』って電話してくれたとの事。

ありがとう、亜実ちゃん!!先生にゆっくり感謝を伝えられました。



本日の葬儀では、先生の友達メンバーで、団塊の世代の蒼々たる

美容師オールスターズが揃い、改めて、北内みつ子先生の偉大さと人間力を

実感しました。

棺の中の先生に花を手向ける際には、自然と涙が込み上げました。

寂しさや、悲しさも勿論ありましたが、お伝え出来なかった感謝の気持ちを思うと

自然と込み上げてきた涙でした。



正直、震災後の全く新しい新業態のオープンは、過酷でした。

先生は余命幾許もない体調でも電話で『焦る必要はない』・『独立なんてそんなもの』

『あなたなら絶対に成功する』と連呼してくれました。

7月からはPULAも軌道にのりはじめ、新規のお客様が多く来店するようになりました。

生前に、その事を報告したかったのですが、それが出来なかったのが残念でした。



先生は、色々な人に私のことをしきりに話していたらしく、葬儀で再開した

オールスターメンバーや先生のファン客の方たちから、

『辻くん、聞いているわよー。すごく立派になって、活躍してるんだってねー』

『先生は、辻くんの事、しょっちゅう話していたわよ』

などを教えていただきました。

先生は本当にポジティブだから、きっと私の華やかしい事をクローズアップして

話してくれていたのでしょう。




私の印象に残っている名言で

今生きている全ての人はいつか亡くなるが、

亡くなっていった人全てが『生きていた』わけではない

 

という名言があります。

 

そういう意味で、先生は『生きていた』のだと私は思います。

100の後悔より、1の失敗を選び挑戦する人でした。



黒衣的ポジションであった、地味な美容師業を、

自らがファッションリーダーになり、華やかなスタイルをした人でしたし、

個人店が殆どの時代に、美容室店舗展開を広げた人でもありました。

限られた余命を知った後でも、持ち前の明るさで周りの人に元気を与え、

多くの人に愛された太陽みたいな人でした。



PULAのロゴは意味あって太陽と月を取り入れ、私が作成しました。

そのロゴの太陽と先生の太陽みたいな人柄がマッチするので、

後付けではありますが、ロゴの太陽への想いをひとつ追加し、

先生の明るさを伝えられる意味として心にしまいます。



北内みつ子先生 齢62歳

心から、本当に心からご冥福をお祈りいたします。



先生、今までありがとうございました。

2017年6月13日発売 婦人公論122P~126P掲載
2017年6月13日発売 婦人公論122P~126P掲載
2016年12月号 BBCOMさんに書籍掲載頂きました
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ゲーテ 2012年3月号にて取材掲載いただきました
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ザ・ビューレック2012年3月号にて取材いただきました
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