辻が想う職人道

それがよいかわるいかはさておき、今ほど労働基準法にうるさくない時代、職人の世界では、労働時間や勤務時間外労働の基準など、あってないようなものでした。
己の技術を磨き、トップを走るプロ集団に追いつくためには、その厳しさについていくか、それともその道を諦めて去るか。言い訳はまったく通用しない、そんな厳しい世界でした。

しかし、そんな高い志を持った人間だけが経験することを許されたともいえる、膨大な勤務時間と人並み外れた努力は、やがてその人間の力となり、世界すら圧倒する技術を持ち、その道を極めた者と成る。

今の時代からは考えられないかもしれませんが、一昔前の美容業界も、まさに、そのような時代を経て職人道を目指す若者が多くおり、その過酷な環境が成長を押し上げていました。

その道を極めた職人たちの高い技術は、海外からもその技術を体験したいと足を運ばせるほど、魅力溢れるものだったのです。

 

これは、美容業界だけでなく、食の業界、治療家、芸術家、舞台、プロスポーツ選手など、様々なな技術職でも通ずる“それ”があると思います。


私は、そのような高い技術と志を持つ先人たちの姿勢こそが『職人業』の頂点であり、職人として成功を望むのであれば、そこを目指すべきだと考えています。

少なくとも、私はそういう姿勢で磨いたからこそ、プーラ式ヘッドスパを開発できました。

 

しかし、私たちの職人業の修行スタイルは、労働基準法により、大きく変わりつつあります。

 

職人道をつらぬく

大手企業の参入や時代の流れにより、職人業界でも徐々に労働基準法が厳しくなり、勤務時間内での練習が主流になりつつある現在。

大きな志のために職人の道を選ぶ人がいれば、生活のために職人の道を選ぶ人もいる。同じ職業につき、同じ職人の道につく仲間同士でも、目指すものや志の違う人間が混在する、玉石混交の世界となりました。

開店前の朝練や、閉店後の夜練を行う店も減り、そこで働く人たちも、身銭を切って外部講習で技術を磨くことなど考えもしない。給料をもらえる範囲の時間だけを使って練習するという人が多くなりました。

(練習時間が少なくなった事により、育成カリキュラムの効率化など、古い時代では考えられなかった改善点もある事は承知しています)

モチベーションや目標の低い人間でも、働く権利を主張できる労働環境が整っていくにつれて、職人に必要な志のボーダーラインやその技術レベルは確実に落ちたように感じます。
しかし、どのような環境にあろうと、高い志を持つ人間は必然的に突出し、周囲の低いボーダーラインに合わせることなど考えず、自分の実力を試せる場所を求めているはずです。

私は、そんな高い志を持つ突出した方々だけが集うヘッドスパセミナーを開講しております。

既にサロンを持たれている方もおりますので、プーラプロデュースという形でない場合も多いですが、お客様に職人道が伝わるヘッドスパを提供していきたいと、現在活動中です。

 

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