東京スポーツ新聞に掲載いただきました

 

ヘッドスパ界のゴットハンド 辻敦哉氏がレクチャー】 東京スポーツ新聞 https://www.tokyo-sports.co.jp/

 

髪を増やしたい。ハゲを食い止めたい。予防したい。でも、育毛剤や治療にはお金がかかる・・・。そんな人は発想を変えてみるもの手。何かを“プラス”するのではなく、髪や頭皮に悪いものを“避ける”ことで薄毛を食い止め、髪を増やせばいい。2万人以上の相談に乗り、95%以上の人の薄毛を改善させたヘッドスパ界のゴットハンド・辻敦哉氏が、大金をかけずに誰でも簡単にできる育毛の秘訣を伝授してくれたぞ。

 

万人に効果がある外用育毛剤はない

[水道水を避ける]

今まで疑っていなかった人も多いでしょうが、水道水で洗っている時点で、髪や頭髪に悪影響を与えています。水道水に含まれる塩素は、髪や頭皮にとっては“毒素”。頭皮にいる善玉の常在菌殺してしまい、頭皮の環境を悪化させてしまう。しかも塩素は、あっという間に髪や皮膚に吸収されてしまうんです。

 髪を増やしたい、抜け毛を減らしたいならシャワーヘッドを塩素を除去するものに取り換えましょう。安いものなら3000~4000円で買えます。

 そもそも、万人に効果がある外用育毛剤なんて世の中に一つもありません。なのに値段は高い。だったら安くて、絶対髪に悪いものを取り除いてくれるものから替えていったほうが、はるかにコストパフォーマンスがいいですよね。シャワーヘッドを変えたことで「髪にツヤとコシが出た」「しばらくしたら髪が増えてきた」なんて人は数多くいらっしゃいますよ。

 

[高温シャワーを避ける]

 これからの季節、寒いからと熱いお湯で頭を洗ってはいけません。また、「皮脂をしっかり落とすため、熱めのお湯を使っている」という男性も少なくありませんが、育毛を考えると40度以上の水温は高すぎます。皮脂を過剰に奪ってしまうからです。適温は、少しだけぬるめの37~39度。体を洗うときは40度以上だとしても、頭を洗うときだけは水温を下げましょう。なお、ドライヤーも基本的には使いません。タオルを使い、地肌をこすらずに水気を拭き取るようにしてください。

 

【色がついているシャンプーに注意】

[こんなシャンプーを避ける]

「ノンシリコンを使っています」という方が非常に多いのですが、ノンシリコンでも悪い成分を使っているシャンプーだってあります。

 話が難しくなるので詳細は省きますが、成分表を見て、○○硫酸、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなどといった洗剤が先頭に近いほうに書かれていたら要注意です(成分表は含有量が多い順に並べられています)。

もっと簡単に説明しますと、色がついているシャンプーには気をつけましょう。いいものは透明か半透明です。やはり、いいものはそれほど安価ではありませんが、髪が短い男性の場合、せっけんシャンプーなら安いものでも問題ありません(髪がキシキシになるので長いと大変)。数百円単位で購入できるはずですよ。

 

[ゴシゴシ洗いを避ける]

 丸太が鼻の穴に入らないように、指先が毛穴に入ることはありません。たとえ指の腹を使っていたとしても、ゴシゴシと強く洗うのは頭皮にとってストレス。顔だってそれほど強く洗いませんよね?乾布摩擦をしているようなもので、頭皮には刺激が強すぎますし、乾燥を引き起こしてしまいます。

 

[冷えをを避ける]

 冬にかけて足の冷えには気をつけてください。足が冷えているということは、血流が悪くなっているということ。頭皮には毛細血管があり、そこから栄養を吸っているわけですから、血流の悪化は育毛を阻みます。実際、私の経験上、冷え症の人や体温が36度以下の人は髪が生えにくい。体の冷えは天敵です!

 

[ストレスや疲れを避ける]

 ストレスや疲れは薄毛の大敵。私の経験上、薄毛のタイプによって弱っている部分が異なります。ですから、その部分を改善するマッサージを集中的に行えば、育毛効果はグンとアップするんです。以下にまとめましたので、気が付いたときにやってみてください。仕事中やデスクに座っているときでもできますよ。

 

あなたはどれ?タイプ別ストレス軽減法

〈耳まわりタイプ〉

耳まわりから薄くなるタイプは、精神的な緊張があり、特に首回りが硬くなっていることが多いです。首や背中をほぐす「スロー首回し」や「鎖骨押さえ肩回し」が効果的。

〈全体タイプと分け目タイプ〉

 全体的に薄くなっている人や分け目が目立つ人は疲れや緊張が抜けず、生命力が弱っています。生命力を高める「湧泉」や、頭頂部にあり、頭皮の血行を促進する「百会」といったツボを刺激しましょう。

〈Oタイプ〉

 頭頂部から薄くなっている人はストレスで筋肉が緊張し、血圧が高いことが多いです。心臓にも負担がかかっています。高血圧を改善する「小指の爪もみ」や、血液をきれいにするツボ「太衡押し」を。

〈MタイプとAタイプ〉

 生え際から薄くなるMタイプと、中央に入り込んで薄いAタイプの人は目を酷使しており、眼精疲労がたまっているので、「まゆ毛つかみ」で目の疲れをほぐしましょう。乱れがちなホルモンバランスを整えるツボ「内庭押し」もオススメ。

 

つじ・あつや

 予約の取れないヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」経営独自の高い技術で髪に悩む人々を助けている。今秋、普段お店で行っている方法を、分かりやすく、より手軽に行えるものとして公開した著書「世界一簡単な髪や増える方法」(アスコム)を上梓した。